今日は、私が2018年にハマったアニメについて、特によかったものについて紹介します。
選考基準
・女の子が主人公であること
・2018年に始まった新作アニメであること
・深夜枠のアニメであること
・百合要素があること
宇宙よりも遠い場所
これは女子高生の友情と冒険の物語。
宇宙よりも遠い場所は一歩踏み出す勇気の大切さを教えてくれる作品であると同時に、社会からはぐれ者にされた女子高生達の逆襲の物語です。
4人の女子高生達は、コミュ障だったり周りにいじめられたり、それぞれの理由で社会から孤立してしまいました。
が、それでも少しの勇気を持って行動する事で、南極への冒険のチャンスを手に入れます。
そして、困難を共に乗り越えることで、本当の友達になっていくのです。
いしづかあつこ監督は女性の目線から、生々しくて難しい人間関係を描いており、そこでの葛藤や立ち向かう勇気を、情熱的に、そして爽やかに魅せてくれます。
また、よりもいは至極のエンターテイメントでもあります。作画も脚本も劇場アニメのようですし、最後の最後まで視聴者を退屈させません。
特に一話一話丁寧に練られた脚本は、別格の完成度と言っていいでしょう。
南極というアニメで描かれそうで描かれていなかった(まあドラえもん劇場版ではあったけど)、そんな未開の地への冒険へ、素晴らしい4人の女子高生と素敵な体験を共有できる、2018年の最高傑作でしょう。
ゾンビランドサガ
監督:境宗久
構成:村越繁
主演:本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀨茉希、宮野真守ほか
制作:MAPPA
衝撃展開からの人情派アイドルアニメ
そもそもこの作品はゾンビパニックものとミスリードするようなプロモーションをしていました。
ところが始まってからは、衝撃展開の連続で、なんだかんだで主人公達はゾンビでありながらアイドル活動をすることになります。
独特なブラックユーモアを交えながら、この作品は強いメッセージを放っていました。
それは「生きる」ことです。
生まれた時代も違う、個性豊かな7人のメンバーが、「佐賀を救う」という目標に向かってアイドルとして奮闘するのです。
(その目標自体は漠然としていますが、このアニメ自体が佐賀のPRになっているということで)
彼女達は生前の無念を抱えながらも、今できることを少しずつやりながら、「死んでるけど前に向かおうとする」のです。
まさに、「生きる」ことを新しい形で描いたアイドルアニメでした。
「死んでも生きる」「死んだ者達の生き様」「死んでるからこそできることがある」という新しい方法でアイドルを表現したゾンビランドサガ、忘れられない作品になりました。
序盤の衝撃展開から人情ドラマへと移行する構成も見事でした。
すっかり作品に引き込まれて、各キャラの個別エピソードは印象に残った回ばかりでした。
「ゾンビであるが故、過去と決別しなければならない」というつらさも、そこにはありました。
まだ謎やフラグを残したまま終わってしまったので、続編に期待したいです。
ゆるキャン△
監督:京極義昭
構成:田中仁
主演:花守ゆみり、東山奈央
制作:C-Station
日常系アニメを一歩未来に進めた作品。
かわいいキャラが集まってきゃあきゃあと何か活動するのが、従来の日常系美少女アニメでした。
しかしながらこの作品は、「必ずしも一緒にいるばかりが友情ではない」ということを示してくれたのです。
自分の好きな所に行き、気が向いたらスマホで連絡を取る。
ゆるキャン△では、まさに現代を象徴するアイテムのスマホが大活躍しました。
スマホのおかげで、離れていても確かな関係が存在することを、証明してくれたのです。
「異世界はスマートフォンとともに」よりも、スマホがスマホらしく活躍するのです。
現代の最新機器を使って、自然の中で活動し、お互いに好きなことをして見せ合うという新しい友情関係を描いたのが、この作品の新鮮な点でした。
まさにテクノロジーと大自然が気づかないうちに融合した傑作です。
近年のきらら系では、一つ頭が抜けた作品でしょう。
そして細部までこだわった綺麗な風景作画と、牧歌的な音楽もゆるキャン△の魅力です。
のんびりとした気持ちになりたいのなら、2018年最高のアニメと言えるでしょう。
続編も決定したし、今後も楽しみですね。
ウマ娘 プリティーダービー
昭和のスポコンの香りがする競走馬擬人化アニメ。
実は私、結構お馬さんが好きだったりします。昔ディープインパクトが好きでした。
でも諸事情あって、このアニメにディープインパクトは出ないんです!残念。
ソシャゲ原作アニメは、「艦これ」のように嫌な思い出になりがちですが、富山県のP.A.WORKSが作ったウマ娘は、そんなことありません。
彼らは、信頼のおけるブランドであることをこれまで何度も証明してきました。
最初は詰め込み過ぎな序盤に不安にもなりましたが、実際には史実を元にした純正スポ根アニメでした。
描いたテーマ自体は真新しいものではありませんでしたが、純粋にがんばる女の子達の、熱き戦いを描いてくれました。
イマドキの絵柄の擬人化モノなのに、どこか昭和の懐かしさを感じられる作品でした。
また、競走馬の元ネタを知っている人には思わずニヤリとなるシーンがたくさん盛り込まれているのも、個人的には良かったです。
オグリキャップが大食い勝負でタマモクロスに勝ったりとかね。
マキバオー以来の、競馬アニメの名作が誕生したと言えるでしょう。(まあ陸上にしか見えないですが)
ただ心配なのは、スマホゲームのPR目的で作られたアニメのはずですが、そのゲームが未だにリリースされていません。永遠に事前登録募集をしています。
「スマホゲームはついに出なかったけど、アニメは面白かったね」
未来ではそんな風に語られる作品になるのかもしれません。
特別賞:カードキャプターさくら クリアカード編
さくらちゃんは、さくらちゃんというだけで唯一無二であり、素晴らしいのです。
だからですね、他の作品と比較したりするのは失礼なんですよ。
さくらちゃんの御姿を20年ぶりくらいに見れたっていうだけで大変尊いことですし、なんと言っても、かわいいんですよ。
声もほとんど変わらないし。
知世ちゃんも、中学生になってから絶好調になってしまいましたよね。
マッドハウスは今年、偉大な仕事を2つしました。
それは「宇宙よりも遠い場所」を創ったことと、木之本桜ちゃんを復活させたことです。
ということで、もし、もしも、さくらちゃんを見ていないという大変珍しい方がいたら、今すぐクロウカード編から見ましょうか。
今なら全70話収録で27,000円と、大変お得です。
また今回は、HUGっと!プリキュアなど4クールアニメは今回の選考に入っていませんが、そちらの方も別記事で改めて触れていきたいです。