かなーりネタバレしてますので、これから見るつもりの人は注意してください。
簡単に言うと。
アイカツ!無印の方:ドタバタコメディー。有名映画のパロディ、全員集合ステージなど、とにかくやりたい事30分に詰め込んだ。
アイカツスターズ!:壮大な百合アニメ映画。キスするギリギリまで行った。 映ってないところでキスしていても不思議ではない。
ではもうちょっと詳しく言うと。
まずアイカツ!無印の方。
いちごちゃんが監督で、あかりちゃん主演の映画を撮るというお話。既にこの時点で同人誌でありそうなノリ。設定うんぬんなどいうのは野暮である。
いちご監督、最初は多分ルミナスの3人とユリカ様だけが出演する映画を考えていた模様。それがなぜかユリカ様のペットのアラン君が魔法のアイカツカードを持ち逃げしたことで事態は急変。無軌道で何でもアリな映画が始まる。
そういうわけで、この映画のMVPはある意味ユリカ様かもしれない。
おかげさまで、30分と短い中に、総勢25人と2人のアイドル全員に出番がある。
ジュラシックパークのような恐竜は出るし、時代劇の悪だくみシーンはあるし、ファンタジー映画のようなドラゴンが出たり、スターウォーズのライトセーバー戦が始まったりする。
しかもトドメにプリキュアかというような必殺技まで披露。クライマックスは全員でアイドル活動を歌う、夢のステージを披露。
木村監督や加藤氏がとにかくやりたかった事を全部やったんだな~という感じがした。
アイカツ無印も、これでいよいよ本当に最後かと思うと寂しいのだが、どういう形であれみんなの成長を見られたことは嬉しい。
いちごもあおいも蘭も、なんか初期のころから比べると声もだいぶ大人っぽくなっていた感じがした。
北大路さくらはツイッターのあの人の影響か、ちょっと腹黒になってたかもしれない。
アイカツスターズ!の方。
超濃厚百合映画。ちょっとやり過ぎじゃないの?と感じるレベルだけども、ゆめちゃんとローラの関係をストレートに描いた良い映画だった。プリキュアでいう所の喧嘩回(いわゆる8話)が好きな人はまず間違いなく楽しめるだろう。
正直、今回はゆめちゃんとローラがキスするんじゃないか?と本気で思うシーンがあった。キスはしなかったが、してもおかしくない顔の近さであった。これを劇場で見ない人はアイカツファンとしてかなり損だと思う。スターズになってからTVでは温存してた百合要素を、劇場で一気に爆発させた。
逆に真昼ちゃんはちょっと割を食う形になってしまった。学園長の陰謀でローラと真昼ちゃんが組むことになるのだが、結局真昼ちゃんが身を引いてゆめ・ローラの鉄板コンビが復活し、真昼ちゃんは練習していたのにステージに立つことができなかった。
この点については最後にフォローが入ったものの、やっぱりちょっとかわいそうだった。真昼ちゃんはTVシリーズでは良きパートナーに出会えるのだろうか……。
それと、あこと小春ちゃんが急に仲良くなっていた。M4すばる氏しか眼中になかったようなあこちゃんはイマイチ好きになれなかったが、かなり印象が良くなった。あこちゃんはギャグ要員としての地位も確立しつつあるようだ。
学園長はゆめちゃんをどうしたいのか分からず、謎が深まった。
あとこの映画の見どころは水着!みんな女児アニメにしては結構スタイルがいい!ような気がする。水着だけならイチオシはあこちゃん。おっぱいでかい。あと上着だけ着て下が水着のゆめちゃんがかなーりセクシーだった。
S4の水着は、残念ながらなし!またの機会に期待。
総括
今回の映画は、TVシリーズを見ている人のボーナス的な映画であると思っていた。本編の番外編的な感じだろうと。
無印の方はまさにそうだが、スターズの方はゆめちゃんとローラの関係を中心にそれぞれの立ち位置を理解するうえでむしろ「必須習得科目」だと思う。
スターズの方はこれを見てないと、ちょっと本編を見る上でも損してしまうのではないだろうか。
というわけで、見た方がいいよ~と強く推したい。いやネタバレしてるから見る前にこの記事見ないだろうけどね……。
しかし映画でまさかこんな百合アニメになるとは思わなかった、アイスタ。尊い。