やっさんのガールズアニメブログ

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トライアングル(真中のん)は何故ソラミスマイルとドレッシングパフェに敗れたのか。3つの理由|プリパラ101話感想

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 第101話「キタ!神アイドルグランプリ!」感想

 トライアングルこと真中のんちゃんがソラミスマイルとドレッシングパフェに敗れた。

のんちゃんの敗因は一体なんだったのか。 

1.経験の差

確かにのんちゃんは101話では、勝つためにかなりの努力と計算をしていたことが伺えた。それは間違いない。

しかし、らぁら達がこれまで積み上げてきたことを思い出してほしい。

らぁら達はこれまで2年近くの間、ファルルやアロマゲドン、ひびき様といった強力なライバルと競い合い、時には共演してきた。


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ファルルやひびき様もソラミ、ドレシから見たら後発組ではあるが、2組の先を行くこともあった。その度、ソラミとドレシは悔しい思いをしてきたはずだ。

その「経験」が糧となり、今日のらぁら達がある。

のんちゃんも相当練習をしたのは分かるが、まだデビューして3ヶ月で、大きな舞台も初めて。

この差は一朝一夕で埋まるものではないだろう。



また、「経験」と言えば、今回のメンバーの中で最もプリパラ歴が長いのはそふぃ様である。

そふぃ様は、らぁらが「負けた」と思って焦る中、「どうかしら?」と1人だけクールに勝利を確信することができたようだった。

10年くらいプリパラをやってるそふぃ様が、2年くらいやってるらぁら・みれぃと違う反応を示すことにより、「経験」の差が勝敗を分けたことを暗に示しているように感じた。

そふぃ様には「経験」故の違う景色が見えていたのではないだろうか。

2.オリジナリティの欠如


元々のんちゃんには「主人公の優秀な妹」、「小悪魔的」、「幼女」という強力な属性が備わっていたが、トライアングルではその属性をむしろ隠して勝負しようとしていた。

かのん・ぴのん・じゅのんは、既存アイドルのイイトコ取りをしたアイドルだったが、それ故に独自の魅力、そしてキャラが成立するまでのバックボーンに欠けた感は否めない。

また視聴者目線で言わせてもらえば、「正体が実はのんちゃん」だったことがトライアングル最大の魅力だったと思うが、そのことを知らない作中のファンなどからしたら、ソラミ、ドレシを超える魅力を見出すことは難しかったのではないか。



思えばかのんが初登場時、シオンから「『かわいいだろう、かわいいだろう』ということ以外何も伝わってこなかった」とかなりキツいダメだしを受けていた。

シオンやみれぃは、トライアングルの持つ弱点を何となくだが気づいていたのだろう。

3.仲間がいなかった

描写こそないが、おそらくのんちゃんは正体を隠すために一度もトモチケをパキッたことが無いと思われる。

これはプリパラの理念に反する行為であり、ある意味挑戦だった。

だから、この点がプリパラの女神ジュリィからのマイナス評価に繋がった可能性はある。あるいはそこまでは行かなくとも、良くは思われなかったはずだ。



また、のんちゃんは1人で3人分こなしているのだから、3人いるチームの3倍努力してやっと互角である。いささか単純な計算ではあるが。

さらに、ホログラム装置の設計や調整、結果に対してのそれぞれのパターンを録画するなど、ソラミやドレシは全くやる必要すらない作業に時間を割かなくてはいけなかった。

これだけのハンディキャップを背負ったうえでソラミ、ドレシという完成度の高い強豪と戦うのは、ちょっと無謀だった。

いかにのんちゃんがスーパー小学生と言えど、である。

その無理がたたって、ステージ後インタビューでの痛恨のミスに繋がってしまった。

 
ちょっとのんちゃんに対して批判的な内容の記事になってしまったが、私としては今後のんちゃんの活躍には大いに期待したい。


まず「経験」だが今回の敗戦がのんちゃんの成長につながることは言うまでもない。もちろんらぁら達に比べるとこの点ではまだまだ足りないだろうが……。

また、のんちゃんは最後に見せた「ほんとのプリパラスタイル」で素の自分でアイドルとしてやっていくようであるから、「オリジナリティの欠如」 ということは無く、のんちゃん本来の魅力全開でアイドル活動してくれるだろう。

さらに1人でやることにも限界を感じたみたいなので、「仲間」という点も解決するだろう。果たして誰と組むのか、という問題はあるが。まさかあじみ先生と、という可能性もなくもない。


いずれにせよ、3ヶ月でトップ争いできるレベルにまで上がってきたのんちゃんのアイドルとしての才能はトップクラス。完全に開花する日も遠くないだろう。プリパラやプリティーリズムの先輩たちはみんな挫折を経験して成功をおさめたのだから。