やっさんのガールズアニメブログ

女児向けアニメを中心に、女の子が主人公のアニメのレビューなど

プリパラ113話『ちりちりちりちゃん!』感想|ちりちゃんについて語りたい

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ちりちゃん5か月ぶりの登場! 
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プリパラ3rdシーズンの1話から新たな小学生枠として登場した月川ちりちゃん

後輩で気弱で健気そうな幼女、さらに萌え袖を装備しているというあざとさ。これまでのプリパラには居そうで居ないキャラだったので、かなり将来性を期待された。(主におじさん達に)

しかしその後、あまりにも出番が無いので一時期は1話限りのゲストキャラクターだったのではないかという説すら流れた。

実際、プリティーリズム1期の時に”南梨ふれあ”ちゃんという、かなりキャラが立っていて可愛かったのに1話だけしか登場しないキャラもいた。彼女は漫画版の主人公のゲスト出演だったので多少事情は異なるが。


だがプリパラはプリパラでまた違ったようだ。なにせ、蘭たんやセレブリティ4、パドンナのような色物キャラですら少なくとも2回は登場しているのだから、まさかちりちゃんのような正統派美少女が1話だけなんてことはあるまい、というみんなの期待に応えてくれた。



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こうして約5か月ぶりの登場を果たしたちりちゃん。実はかなりのお嬢様だったことが明らかになった。

後輩で気弱なお嬢様とは中々ない属性である。さすがキャラの個性付けに定評のあるプリパラ。

だがプリパラの本当の恐ろしさはここからだった。

プリパラのテーマ、二面性を体現したちりちゃん。

冷静になって考えてみると、常識はずれな人間ばかりのプリパラに、ただ気弱な後輩キャラなんてまともそうな子が出るわけないのである。




プリパラのキャラクター付けのテーマに二面性がある。

二面性とは具体例を挙げるとツンデレが分かりやすい。普段は「ツン」だけど時々「デレ」て違う面を見せてくれる、そのギャップが人々を引き付ける。

プリパラではそれがもっと分かり易く、例えばみれぃがプリパラ内と外で全く別人になってしまうことに表れている。

他にも小学生組がプリパラ内で成長したり、そふぃがレッドフラッシュを食べて性格が変わったり、ドロシーとレオナは見た目がそっくりな双子なのに性格も性別も正反対な所など、まあ色々ある。



ので、森脇監督を筆頭とする制作側はこう考えたのだろう。「プリパラ二面性のテーマにのっとり、月川ちりはプリパラ内と外で全く性格の異なるキャラにすれば二度おいしい。みれぃやトライアングルとの差別化はそれを自主的に制御できるかできないかでしよう」、と。


こうして、プリパラ内のちりちゃんは権力モンスターとなった。


これだけだと「プリパラ内のちりちゃんが本性で、普段がネコをかぶっている」と視聴者に思われてしまいそうだが、101話に巧みな伏線が張られていた。

それが「ジュエル」だ。

シオンをシオぽよ化させ、らぁらやレオナちゃんの性格も別人のように変えてしまった恐ろしいアイテム。

ちりちゃんもセレブのジュエルを使ってあのような威張りんぼキャラになってしまうのだ……!なら仕方ないじゃないか!ああ仕方ない。

誰もシオぽよの方のシオンが素で、普段は無理してあのキャラを作ってるだなんて思わないのと同じように、ちりちゃんもジュエルの魔力であのキャラになってるだけなのだ。ああ仕方ないね。

また、この話の引きも巧みであった。ちりちゃんがプリパラ内での振る舞いを後悔している描写を再度行うことで、ちりちゃんは根っからのああいう奴じゃないんだよ、と強調したのだ。


こうして、ちりちゃんは嫌われそうなラインギリギリを飛行しながら上手くかわしてみせたのではないか。これからの活躍に期待したい。

緑髪は不人気、というジンクスを破れるか

熱心な女児アニメファンならご存知だと思うが、緑髪キャラは女児にウケないというジンクスがある。緑色自体が女児に人気がないらしいのだ。

例えば45人いるプリキュアでも、緑髪はキュアミントキュアマーチの2人しかいない。キュアミントが不人気でグッズが売れなかったから以降は緑髪が避けられているという話だ。

現に今年から参戦したキュアフェリーチェも緑色のプリキュアなのに髪は女児人気安定のピンク色である。


また、プリパラの直接のライバルであるアイカツには、シリーズを通してメインキャラには一人も緑髪がいない。


さてプリパラ内のちりちゃんは、このジンクスを乗り越えることができるだろうか。

まあ大友にはあんまり関係ないが。プリリズRLの森園わかなは大友人気高かった。

ちりちゃんに指示を送る謎の存在は紫京院か?

ちりちゃん、ライブを初披露かと思いきや、すんでの所で何者かの指示により中止してしまった。

この指示を出したのは、まだ見ぬ新マネージャーとも考えられるが、それだとお話的には物足りない。

既存のキャラの中では紫京院ひびきさんが一番あやしいのだが、ちりちゃんがコンパクトに話しかけるシーンの直後にひびきのカットが来たのは、逆に露骨すぎてミスリードな気もする。

他に怪しい人物となると、パリ兄ぃかコスモさんあたりか……。

プリティーリズムとの繋がりも

ちりちゃんのブランドは、なんとDear Crown(ディアクラウン)だった。

プリティーリズム・ディアマイフューチャーから見ている人には懐かしのブランドである。

さらに、ちりちゃんのお父さんを演じている佐々木望さんはプリティーリズム・オーロラドリームで主人公春音あいらのお父さん春音ヒロシを演じていた。

今後もちりちゃんは、プリリズ時代を彷彿とさせる要素を何か入れてくるかもしれない。